こんな生き方もある。前向きになりたいときにお勧めの一冊。

マンマ・ミーア! スペイン・イタリア・モロッコ安宿巡礼記(もりともこ)
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スペインの巡礼の道「カミーノ・デ・サンティアゴ」

この巡礼道を歩くために、世界中からスペインを訪れる。
仕事のリタイアの記念旅行だったり、バカンスだったり、失業したり、大切な人を失ったり。世界中から、それぞれの理由とともに、この巡礼の道を歩いていく。
ゴールは聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ、巡礼のゴールにふさわしい壮麗な教会が旅人たちを迎えてくれる。

作者のもりともこ氏はかつてこの巡礼の道を歩いたが、そのときはイギリス人の夫と離婚の傷心を癒すためだった(その様子は前著「カミーノ!女ひとりスペイン巡礼 900キロ徒歩の旅」幻冬舎で)。

そして今回は、母を失った心の傷とともに、スペインへと戻ってくる。そして前回は巡礼者として歩いた道を、今回は巡礼者を迎える側として、巡礼宿でのボランティアアルバイトの生活を描いたのが本書だ。
スペイン巡礼宿での仕事の様子や、世界中から集まる個性豊かなスタッフたちの話ももちろん面白いのだが、この本のいちばんの特徴は、なんといっても作者のキャラクターだ。

作者のもりともこ氏が、とにかく明るいのだ。「もう住む家なんてもたない」といって身一つで世界を移り住むもり氏は、とにかく前向きでポジティブだ。いやなことがあっても、つらいことがあってもエネルギーを燃やして前へ進んでいく。

周囲からは、「周りをハッピーにする天才」「いやな場所を居心地よくする才能がある」と、その前向きさは世界基準で折り紙つきだ。もちろん、もり氏にも心が弱るときがある、そんなときにもふだん自分を応援してくれる人を思い出して「みんな、うしろ向きな考えばかりの自分を応援したいわけじゃない」と、心を奮い立たせる。
こういうことが自然にできるのが、”もりともこ”という人なのだ。

私も世界を放浪していたとき、もり氏とは何度か出会ったのだが、やはりその前向きなキャラクターは、接していて気持ちの良いものだった。

\ この場所に行ってみたい!/

マンマ・ミーア! スペイン・イタリア・モロッコ安宿巡礼記(もりともこ)の作品情報

book


Authorもりともこ

Publication date2019年08月

Publisher幻冬舎

ISBN-104344428900

ISBN-139784344428904

※この情報は[マンマ・ミーア! スペイン・イタリア・モロッコ安宿巡礼記]をもとに掲載しています。掲載情報は商品によって異なる場合があります。

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