青い海、白い砂浜、照りつける太陽、押し寄せるインドのゾンビ。
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インド・オブ・ザ・デッド(2013)
の関連場所
「インド映画」と聞いて何を連想するだろうか?
突然始まるミュージカル・やけにキレキレのダンス・長すぎる上映時間・・・
【インド・オブ・ザ・デッド】
この映画はそんなお約束通りの展開とは一味違う。インドの制作会社が撮影した本格派のゾンビ映画だ。なぜ火葬が一般的なインドにゾンビが現れるのかって?
『グローバル化だ』
主人公のこのあまりにキャッチーなセリフで幕を開けるゾンビパニック。そうか、ゾンビもグローバル化か…なんて一瞬納得仕掛けるも、全く意味が分からない。
うだつの上がらない仲良し3人組のハルディク・ラヴ・バニーは、かつてヒッピーの聖地と言われた街、ゴアへ休暇に訪れる。バカンスを思い切り楽しもうとパーティーに忍び込んだ3人だったが、そこで出回っていた新手の「ゾンビドラッグ」のせいで、翌朝夢のリゾートはゾンビひしめく地獄の島へと様変わりしていた‥というストーリー。
途中で頼れる仲間との出会いあり、ラブロマンスありで意外にもキッチリ楽しめる作りになっているが、特に印象的なのは終始スクリーンを包むゆる〜い雰囲気。本場アメリカのゾンビ慣れした一般市民(?)とは違い、シリアスなサバイバルが始まるわけもなく、銃はPS3のゲームでしか触ったことがないし、ここぞという場面で友達を見捨てることもできない。
ギャグ要素もふんだんで終始クスクス、あるいはゲラゲラ笑えるコメディなのだが、気がつけばそんなお笑いやゆるさがどこか「インドっぽいなあ」なんてほっこりしている自分がいる。
いや、画面の中ではゾンビがムシャムシャ人を食ってはいるのだが。
インド・ゴアのビーチが美しい!!
さらにラストシーンのビーチが異様に美しい。青い海・白い砂浜・照りつける太陽・押し寄せるゾンビ・・・。アンバランスな絵力が強く、ここも最高に面白い。インドにこんなに綺麗な場所があったんだ!と感動してしまった。
BGMも素晴らしく、ノリのいいヒンディポップが耳を刺激する。
ああ、インド、好きだなあ。もちろん現実には「ゾンビドラッグ」なんて存在しないので、次の休暇はこんなビーチで海を眺めながら、3人が過ごすはずだった“ゆるい”時間を楽しむのもいいかもしれない。
\ この場所に行ってみたい!/
インド・オブ・ザ・デッド(2013)の作品情報
Runtime107分
Genreホラーコメディ
Directed byクリシュナ・D・K、ラージ・ニディモル
Castサイフ・アリー・カーン、クナール・ケームー、ヴィール・ダース、アーナンド・ティワーリー、プジャ・グプタ、ピトバシュ
(C)Rros International Ltd 2013
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