舞台はボリビアのジャングル奥地。刺激のある人生を求めて旅をする、バックパッカーの主人公ヨッシーが、ジャンクルの奥地で１９日間遭難した、事実に基づく物語です。

ボリビアといえば「ウユニ塩湖」が有名ですが、私も一度行ってみたいなあ、と長らく思いを馳せている場所です。映画冒頭の大自然の山々の景色に、「うわ〜〜〜きれい！！！やっぱこういう秘境行ってみたいー！」、、、という気持ちになったのも束の間。

大自然、絶景＝感動！！、冒険＝興奮！！

ストーリーが進むにつれ、この観念はあっという間に覆されてしまいます。

ボリビアのジャングル奥地の、超絶大自然の中に1人取り残され、濁流に流され、雨に打たれ、ジャガーや蛇に怯え、得体の知れない鳴き声や物音の恐怖と戦いながら、木陰で夜を過ごす日々・・・

時折、俯瞰で映し出される、美しい緑生い茂るジャングルの景色は、壮大すぎて、ここから脱出することを考えるのは、絶望しかありません。

大自然＝恐怖、冒険＝絶望・・・

次第に、絶対こんなとこ行きたくないわーという気持ちになってきます。

人間は自然の前では無力であることを、嫌という程見せつけられると同時に、過酷な状況の中で、無数に輝く星空に希望を抱いたり、蝶や亀といった生き物に生を感じたり、自然を美しいと感じるか恐ろしいと感じるかは、人間の勝手な判断に過ぎないのだと気付かされます。

旅先で、自然を美しく感じることができるのって、安全が確保されてるからなのだなあ、と痛感させられた作品です。

残念ながら、本作品の撮影地が実際にボリビアかどうかは定かではありませんが、この作品の秘境感は、極度の冒険好きには冒険心をそそるかもしれません！（？）